unite(ユニテ )

2025/06/02 20:55



店頭でヘッドライトの購入を検討されているお客様とお話しすると、多くの場合、ヘッドライトの事を1から順を追ってご説明することになります。
それくらい、ヘッドライトに関する予備知識がない方がほとんどです。

でも、それも当然のことだと思います(笑)。
トレイルランを始める前は自分が「ヘッドライトを着けて夜の山を走る」なんて、想像もしていなかったはずですから。


僕がナイトランに興味を持ったきっかけは、初めて出場したダイヤモンドトレイルのレースでした。

朝7時頃、始発を乗り継いでようやくスタート地点に到着し、準備をしていると──なんと、スタート地点に向かって走ってくる人たちがいたんです。

あとで聞いた話では、彼らはゴール地点から逆走し、夜通し37キロを走ってスタート地点までやってきたとのこと。みんなヘッドライトを頭につけていて、その姿を見た瞬間、「夜通し走るって、どんな感じなんだろう?」と、強く興味を惹かれたのを覚えています。これが、ナイトランとの最初の出会いでした。

その数日後には、いても立ってもいられず登山用品店に向かい、初めてのヘッドライトを購入しました。

購入のときは、売り場の前でどれを選べばいいのか分からず、POPをひたすら読み込んで、「そもそも本当に自分はナイトランをするのだろうか?」と、自問しながら選んだのをよく覚えています。



今では、毎週のナイトランや夜通しの練習、ナイトレース、さらには39時間で完走した100マイルレースまで── さまざまなシチュエーションでヘッドライトを使ってきました。

そうした経験や、メーカーの方から教えていただいた知識をもとに、「どんな使い方にどのモデルが合うか」や「どんな順番で買うのが良いか」といったポイントを整理して、ご紹介していきたいと思います。

まず注目したいのは、「光の強さ」。これは「ルーメン(lm)」という単位で表され、数字が大きいほど明るくなります。

僕自身が初めて購入したときは、「220ルーメンあれば、とりあえず走れるだろう」と思って選びました。

今回ご紹介するモデルは、380・420・620・1000ルーメンと、すべてそれ以上の明るさを備えており、ナイトランには十分なスペックです。




では、「明るさはどれでも大丈夫」となったとき、次に何を基準に選ぶべきか?

それは「どう使いたいか」です。

・レースのレギュレーションや万が一に備える“エマージェンシー用”として使うのか
・イベントやナイトランなど、短時間(2〜3時間)楽しむのか

・夜通し行動するロングランや山行に使いたいのか

用途によって選ぶべきモデルは変わってきます。


たとえば、軽くて持ち運びやすい小型モデルはバッテリー容量が少なめですが、短時間の使用やエマージェンシー用途にぴったり。装着感も軽くて快適です。

一方、明るさや長時間の使用を優先するモデルは、多少重さはあるものの、ナイトレースや長距離行動には安心して使えるスペックを備えています。

ですので、初めて購入するなら、まずは軽量で扱いやすいモデルから始めるのがおすすめ。

慣れてきて長時間の行動を視野に入れるようになったら、2台目としてよりパワフルなモデルを選ぶのが自然な流れです。


ここで「最初から長時間モデルを買えば、あとから買い直さなくて済むのでは?」と思われる方もいます。

それでも構いませんが、ひとつ注意していただきたいのは――

夜間に長時間山を移動する場合、ヘッドライトは1つだけでは足りないということ。

紛失や故障、イレギュラーな事が起こらないとは言えません、必ず予備ライトを持って行くのが基本です。


つまり、最初に買ったライトは、いずれ“予備用”としても活躍してくれるのです。

最初から長時間モデルを買ったとしても、結局はもう1台買うことになります。


これは他のギア選びにも通じるところがあって、トレイルランを始めていきなり長距離を走る人は少ないですよね。

「今の自分のレベルに合わせたものを使う」が基本。オーバースペックなギアは初心者にとって使いづらい事もあります。

ライトも同じくまずは短い距離やエマージェンシー対応に使いやすい、軽くてコンパクトなモデルを選ぶのが現実的です。

ヘッドライトは意外と家庭でも、夜の庭作業や災害時など、さまざまなシーンで役立つこともあります。



こうした前提を踏まえて――
今の自分にとって“ちょうどいい一台”を、探してみませんか?
milestoneのラインナップの中から、あなたにぴったりのモデルをご紹介します。


トレイルランナーやアウトドア愛好者に人気のヘッドランプブランド「milestone(マイルストーン)」。今回は、現在販売中の4モデル(MS-G3・MS-G2・MS-B7・MS-i1)を比較しながら、それぞれの特徴やおすすめの使用シーンを紹介します。

自分の用途に合ったモデルを見つけて、安心・快適なアウトドアライフを楽しみましょう!

【紹介するモデル】
・MS-G3 / USB充電式ヘッドランプ
・MS-G4 / USB充電式ヘッドランプ
・MS-K1 / ハイブリッド・モデル

・MS-i1 / エンデュランス・モデル

それでは各モデルの特徴を順番に見ていきます。




MS-G3|USB充電式モデル

¥6,300(+tax)|420ルーメン|48g|最大照射距離120m|IPX4

小型・軽量ながら420ルーメンの明るさを誇るUSB充電式モデル。
人気モデル「MS-G2」よりも遠くまで明るく照らすスポット照射に対応し、ナイトランや登山にも安心。
シリーズ初のエマージェンシーチャージ機能(充電中も10%で点灯可能)付きで、万が一の場面でも役立ちます。

  • 点灯パターン記憶明るさ調整ロック機能残量インジケーター搭載

  • 実用点灯時間:最大17時間(5%時)/約2時間(100%時)

  • Type-C充電対応・専用クリップ付属

軽さ・機能性・十分な明るさをバランス良く備えた、初めての1台におすすめのモデルです。


商品ページ milestone(マイルストーン)MS-G3 USB Type-C Rechargeable Model USB充電式ヘッドランプ



MS-G4|USB充電式モデル

¥6,300(+tax)|380ルーメン|48g|最大照射距離120m|IPX4

G3と同サイズ・同重量ながら、メインLEDが電球色(自然で目に優しい光)に変更された派生モデル。
柔らかく広がる光で、視認性と快適性を両立。夜間の読図や歩行、キャンプにも最適です。

  • スポット照射対応・エマージェンシーチャージ機能(充電中10%点灯)搭載

  • 点灯パターン記憶・明るさ調整・ロック・残量インジケーター搭載

  • 実用点灯時間:最大17時間(5%時)/約2時間(100%時)

  • Type-C充電対応・専用クリップ付属

やさしい灯りを好む方や、ナイトハイク・キャンプでも使いたい方におすすめの1台です。


商品ページ milestone(マイルストーン)MS-G4 USB Type-C Rechargeable Model USB充電式ヘッドランプ




MS-K1|ハイブリッドモデル

¥9,600〜¥6,300(+tax)|最大620ルーメン|90g|照射距離150m|IPX4

乾電池&専用充電池の両方に対応した高性能ハイブリッドモデル。
明るさ・スタミナ・多機能性を兼ね備え、ナイトトレイルから縦走、キャンプまで幅広く対応。

  • 最大620ルーメンの強力照射&150mの照射距離

  • エコノミーモード搭載(180lmで6時間点灯)

  • 無段階調光・モードメモリー・3段階点灯切替

  • 単4乾電池×3 または 専用バッテリー「MS-LB2+」(別売)使用

  • 実用点灯時間:約45時間(Low)/約6時間(Economy)

  • 本体重量:約90g(電池・ベルト含)

シリーズ中で最もバランスが良く、ロングレースや縦走にも安心のスタミナ仕様。
別売バッテリー(MS-LB2+/¥3,300)との併用で、夜間行動の自由度が大きく広がります。

商品ページ milestone(マイルストーン)MS-K1 / Hybrid Model 【2024 NEW MODEL】ハイブリッド・モデル


MS-i1|エンデュランスモデル

¥11,800(+tax)|最大1000ルーメン|175g|照射距離150m|IPX4

長時間点灯と高照度を両立した、シリーズ最高スペックのエンデュランスモデル。
ロングレースや夜通しの行動を想定した「信頼性重視」の一本。

  • 最大1000ルーメン|照射距離150mの超ハイパワー照射

  • 明るさ4段階(LOW〜ULTRA HIGH)でシーンに応じて調整可能
     - LOW(65lm):53時間|MID(260lm):11時間
     - HIGH(480lm):8時間|ULTRA HIGH(1000lm):7.5時間

  • 白色×電球色MIXのLED搭載で視認性◎

  • 専用バッテリーMS-LB3(付属)はモバイルバッテリーとしても使用可能

  • 本体重量:175g(電池込み)

過酷な環境下でも安心できるヘッドランプをお探しの方に。
ナイトレースや縦走登山、ファストパッキングにも最適。


商品ページ milestone(マイルストーン)MS-i1 “Endurance Model” メンズウィメンズヘッドランプ



【milestone ヘッドランプ比較一覧】

モデル名明るさ(最大)重量電池点灯時間(目安)特徴・用途
MS-G3420ルーメン48gUSB充電式(内蔵)約2時間(100%)
約17時間(5%)
小型・軽量で遠方照射に強いスポットタイプ。エマージェンシー点灯対応。初めての1台にも◎
MS-G4380ルーメン48gUSB充電式(内蔵)約2時間(100%)
約17時間(5%)
G3と同スペックながら電球色メインで視認性高く柔らかい光。夜道の安心感を重視する方に。
MS-K1620ルーメン約90g乾電池 / 専用充電池(別売)約6時間(180lm)
約45時間(27lm)
ハイブリッド電源で安心。照度無段階調整・メモリー機能搭載。レースにも普段使いにも使える万能型。
MS-i11000ルーメン175g専用充電池(付属)約7.5時間(1000lm)
約53時間(65lm)
シリーズ最強クラスの明るさ&スタミナ。モバイルバッテリー機能付き。ロングレースや縦走向け


【選び方のポイント】

  • 軽さと装着感を重視するなら → G3 / G4

  • 光の柔らかさや色味で選ぶなら → G4(電球色メイン)

  • ロングトレイル・100マイルなど長時間使用 → K1 / i1

  • とにかく明るさ・安心感優先なら → i1(1000lm)



【まとめ】

milestoneのヘッドランプは、どのモデルもアウトドアユーザーに寄り添った設計が魅力です。
明るさ・重量・点灯モード・使用時間など、それぞれのアクティビティや目的に合わせて選ぶことで、夜間のトレイルランや山行もぐっと安心で快適になります。

uniteでは、店頭で実際のサイズ感や装着感をお試しいただけます。
「どのモデルが自分に合うかわからない」という方も、お気軽にご相談ください。

また、uniteでは週に一度、ナイトランイベントを企画しています。
初めてのナイトトレイルでも、グループランなら安心・安全に体験できます。
イベントでは、milestoneのヘッドライトを実際に使っていただけるサンプルの貸し出しも行っていますので、購入前でも参加可能。使用してから購入を検討することもできます。

イベントに参加されない場合でも、店頭でサンプルを試着いただけます。
ぜひ、こうした機会を活用して、ご自身にぴったりのヘッドライトを見つけてください。



unite. 田所



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