unite(ユニテ )

2025/10/03 11:57



1. unite創業とMOUNTAIN MARTIAL ARTS

uniteを立ち上げた時から、常に店頭に並んでいたブランドがあります。
それが MOUNTAIN MARTIAL ARTS

webでも店頭でも変わらず人気を集め続け、もはや説明不要の存在です。
初めてデニム転写ショーツやボーダー柄のウェアを目にしたときの衝撃は、今でも鮮明に覚えています。

実際に商品を手に取ったのは、お客さんとして通っていたSOTOASO さんで目にした時でした。
それまでは誰かが着ている姿でしか見たことがなく、マジマジと見られなかったため、
「見た目はデニムなのに生地は薄い」「パッチワークがすべてプリント」
というディテールを、あらためて間近で見て驚いたのを覚えています。

お店を始めるにあたって、自分の中にあったひとつのテーマが「行動着を普段着に」。
その考えにMMAのウェアは不可欠だと感じ、uniteを立ち上げるとすぐに取り扱いをオファーしました。

当時はちょうどコロナ禍で、直接会ったり展示会に出向くことも難しい時期。
電話で渋井さんにお店のことを伝えると、その場で快く取り扱いを快諾してくださったことは今でも強く印象に残っています。


2. ランニングカルチャーの中での存在感


「カジュアルランニングウェア」という言葉が定着する前から、MOUNTAIN MARTIAL ARTS はその先駆けとしてシーンを作ってきました。
実際にウェアを持っていなくてもブランドの名前を知っている人が多いほど、その存在はランナーの枠を越えて広がっています。


僕がランニングを始めたのは約20年前。
当時はInstagramもなく、スマホすら一般的ではない時代。

音楽はiPodに入れ、距離は車で測り、タイムはTIMEXのデジタル腕時計で確認するという、今から考えると恐ろしくアナログなスタイルでした。
着ていたウェアも光沢感のあるポリエステル素材の “the スポーツウェア”。

特に知識もなかったので、肌に張り付いて不快感を覚えながらも「そういうものだ」と思い込んで走っていました。

その一方で、普段着に関しては当時アパレルメーカーに勤めていたこともあり、こだわりを持っていました。
けれどランニングウェアに関しては「何でもいい」という感覚で、そこにファッションの視点を持ち込むことはありませんでした。

それが今では、ランニングウェアは信じられないくらい進化し、多様化しました。
「走るときもファッションを楽しむ」という文化を、誰もが当たり前のように味わえる時代になっています。

そのカルチャーの流れを切り開いた存在こそ、MOUNTAIN MARTIAL ARTS ではないかと僕は考えています。



3. 「街と山をつなぐ」という思想


MMAの魅力は、デザインや機能性だけではありません。
日常の街からそのまま山へ、そしてまた街へ戻れる。

そんな「街と山をシームレスにつなぐ」発想がウェアに込められています。
この考え方には、僕自身も深く共感してきました。

僕自身も、ローカルで「山と街をつなぐ活動」を展開していきたいと常々考えてきました。
アプローチの方法こそ違えど、渋井さんは僕が実行する前からすでにその思想を形にしてきた人。
まさに何歩も先を歩いている存在だと感じています。

展示会の場でしか直接お会いできないのですが、話し始めるといつも色々なテーマで盛り上がり、教えていただくことが本当に多い。
とにかくその視点が新鮮で、刺激を受けます。

僕は当初、渋井さんのコンセプトを言葉として理解していたわけではなかったけれど、商品を通じてそれを自然に感じ取っていました。
振り返れば、そこからuniteのコンセプトのひとつである「行動着を普段着へ」という考え方も生まれてきたのだと思います。



4. カルチャーとしてのMMA


ストイックな競技ウェアでもなく、ただのカジュアル服でもない。
その中間にある自由なスタイルこそがMMAの文化です。

走ることをもっと楽しく、もっと自分らしく。
ライフスタイルに自然と入り込み、走る人と日常をつなげてくれる存在だと思います。

今のトレイルランナーや街を走る人たちのウェアを見てください。
僕が走り始めた20年前とはまったく違います。

当時は“機能のためだけ”に作られた光沢のあるスポーツウェアが当たり前で、選択肢も少なく「文化」と呼べるものはありませんでした。

それが今では、走るときに気持ちを上げてくれるお気に入りのウェアを選び、
自分を表現する手段としてファッションを楽しむ時代になりました。

見た目のスタイルだけでなく、着心地や機能性も進化し、100マイルを走るために作られたシリーズさえある。
その全てが「走る文化」として定着してきたのです。

そしてそのカルチャーを先頭で作り、広げてきた存在こそ、MOUNTAIN MARTIAL ARTS だと僕は感じています。



5. uniteとMMAの歩み


uniteにとってMMAは単なる商品ラインナップではありません。
お客様とブランドを語り合う「共通言語」のような存在です。

創業当初から取り扱ってきた背景には、MMAがuniteの考え方や価値観と響き合っていることがあります。

お店を立ち上げるとき、「このブランドだけはぜひ扱いたい」と思うものがいくつかありました。
その中にMMAはもちろん含まれていました。

ある方の紹介で渋井さんとつながり、当時はどこの馬の骨かわからないような僕に、快く商品を預けてくださったことは今でも感謝しています。

オープン当時、「MMAが箕面で買えるようになった!」と喜んでくださる声を何人ものお客様から直接いただきました。
僕自身も、初めてMMAの商品が届いて店に並んだときの記憶は忘れられません。

もちろんMMAだけでなく、運よく核となるブランドをいくつか揃えられたことで、uniteのイメージや認知度を一気に押し上げることもできたと思います。

その後も展示会の受注を一度も欠かすことなく、コロナが終わって展示会が再開されてからは、できるだけ実物を見て触れ、確かめてから仕入れるようにしています。

そうして今では、MMAはuniteに欠かせないブランドのひとつとなりました。


6. これからも街と山をつなぐ存在へ


MMAはこれからも、街と山の間にあるカルチャーを表現し続けるでしょう。
uniteとしてもその歩みに共感し、共に伝えていきたいと思っています。

今後はPOPUPを通じて、改めてMMAの魅力を実際のアイテムを交えて紹介していく予定です。

僕は「お店はメーカー(モノづくりの現場)とユーザー(使う人)をつなぐ場所」だと考えています。
そこにお店の想いを重ね、親和性のあるメーカーと協力していくことで、魅力的なお店=人が集まる場になっていくのだと思います。

これからもuniteはMMAの商品を扱い続けますし、渋井さんやMMAのものづくりからたくさんの影響を受け続けていくでしょう。

進化を止めないMMAを、これからも僕自身とても楽しみにしています。
そして皆さんも、ぜひこれからの展開を楽しみにしていてください。

                                        unite 田所

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