2026/01/25 19:34
― 状況に応じて「作る・守る・調整する」 ―
冬のトレイルランは、走っている間にさまざまな状況に出会います。
登りで体が温まり、尾根に出ると風にさらされ、補給や休憩で一気に冷える。
同じコースでも、同じ服装のまま快適に走り続けるのはなかなか難しい季節です。
不快なだけで済めばまだ良いですが、
冬は状況次第で体温が奪われ、低体温につながるリスクもあります。
だからこそ大切なのが、
状況に応じて調整できるレイヤリング。
この記事では、
「冬のトレイルランをできるだけ快適に、無理なく動き続けるためのレイヤリング」
について、uniteの視点でまとめていきます。
レイヤリングの基本は4つ
冬のレイヤリングは、まずこの4つを整理すると分かりやすくなります。
ドライレイヤー(インナー)
吸汗速乾のベースレイヤー(Tシャツ・ロンT)
ミッドレイヤー
ウィンドシェル
それぞれが役割を分担することで、
汗冷えを防ぎ、体温を保ち、状況に応じた調整がしやすくなります。
防寒は、まず一番下から
― ドライレイヤーという選択 ―
ドライレイヤーの役割は、とてもシンプルです。
汗を肌から離すこと。
走ってかいた汗をそのまま肌に残さず、
上に着た吸汗速乾ウェアへ素早く移すことで、
ベタつきや冷えを感じにくくしてくれます。
uniteでは、
夏は ドライレイヤー COOL
寒くなってきたら ドライレイヤー Warm
という使い分けをおすすめしています。
上に着るものを大きく変えなくても、
一番下に着るものを変えるだけで体感が変わることがあります。
これは取り入れやすい、防寒対策の第一歩です。
実際、冬のグループラン(2時間ほどのトレイルラン)であれば、
ドライレイヤー Warm + Tシャツ + ウィンドシェル
という組み合わせで走ることも多いです。
暖かさは、守ってキープする
― ウィンドシェルという選択 ―
冬のレイヤリングでは、
暖かさを「作る」レイヤーと、「守る」レイヤーを分けて考える
ことがとても大切です。
ベースレイヤーやミッドレイヤーで体が温まっていても、
風が入り込むと、その暖かさは一気に奪われてしまいます。
特に汗をかいた状態で風を受けると、想像以上に体は冷えます。
ウィンドシェルは、
風の侵入を防ぎ、ウェア内の暖かい空気を逃がしにくくする
ための一枚。
最近のウィンドシェルは、
「シャカシャカする」「硬い」だけの存在ではありません。
しなやかで伸縮性があり、着心地が良く、
生地に凹凸があることで肌あたりがやさしいものも増えています。
軽くてコンパクトに畳めるモデルも多く、
ザックやポケットに入れておいて
「必要な時にさっと羽織れる」
そんな安心感も大きな魅力です。
ウィンドシェルは、
たくさん着込むためのウェアではなく、
今ある暖かさを、快適なまま守るための一枚です。
動き続けるための保温
― ミッドレイヤーという選択 ―
ミッドレイヤーは、
暖かさを“作る”ためのレイヤー。
起毛や生地の凹凸、
組織の重なりによって空気を溜め、
体から生まれた暖かさを中に留めてくれます。
着ているとじんわり暖かく、
走り出すと適度に通気してオーバーヒートしにくい。
走っている時は暑すぎず、
止まっている時は冷えにくい。
さらに、
ミッドレイヤーの上にウィンドシェルを重ねることで、
作った暖かさを逃がしにくくし、
保温性を高めることもできます。
ミッドレイヤー素材の違いを知る
ミッドレイヤーには、代表的な素材があります。
それぞれ「暖かさの作り方」が違います。
Alpha(アルファ)
起毛した糸と編み構造で温度調整を行う素材。
動いている時は熱を逃がし、止まると暖かさを保ちます。
保温と耐久のバランスが良く、止まる行動も快適。
Octa(オクタ)
中空繊維そのものが機能を持つ素材。
軽くて通気性が高く、行動量の多いシーンに強い設計。
走り続ける人に向いています。
グリッドフリース
生地の凹凸で空気を溜めて保温。
肌離れが良く、安定感のある着心地。
汎用性が高く、幅広いシーンで使える定番素材。
「どれが一番暖かいか」ではなく、
自分の動き方や止まる時間に合う素材を選ぶ
ことが、快適さにつながります。
uniteおすすめ|ミッドレイヤーセレクト

milestone|Cloud Hood
Polartec Alphaをベースに、部位ごとに素材を切り替えたアクティブインサレーション。
着脱を減らし、動き続けたい冬のトレイルランに。

THE NORTH FACE|Thermal Versa Grid Hoodie
保温と通気のバランスが良いグリッドフリース。
安心感があり、幅広いアウトドアに対応。

STATIC|ADRIFT VEST
Octa素材を一枚地で使った超軽量ベスト。
行動中は快適、シェルを重ねればしっかり保温。
まとめ|冬のレイヤリングは「調整する」こと
冬のトレイルランでは、
一枚で耐えるよりも、
重ねて、状況に応じて調整することが大切です。
一番下で汗を処理する
ミッドレイヤーで暖かさを作る
ウィンドシェルで暖かさを守る
この考え方を頭に入れておくだけで、
冬の山はぐっと走りやすくなります。
自分の動き方に合った組み合わせを、
少しずつ試しながら見つけてみてください。
uniteからの最後に
ここまでいろいろと書いてきましたが、
結局のところ、レイヤリングの目的はとてもシンプルです。
不快感を減らして、楽しく走ること。
日本には四季があり、
トレイルランはその季節の変化をダイレクトに感じられるスポーツです。
同時に、自然の厳しさをそのまま受ける場面もあります。
だからこそ、準備は必要ですし、
楽しむための装備も必要になります。
30分〜1時間、街を走るのであれば、
多少ラフな格好でも走れてしまうかもしれません。
でも、縦走や半日以上の行動になると、
我慢は続きませんし、
仮に我慢できたとしても、全力で楽しむことは難しくなります。
レイヤリングは、
「耐えるため」ではなく、
自然の中で、気持ちよく動き続けるための工夫です。
少しずつで構いません。
ギア選び、ウェア選びから、
楽しむ準備を始めてみませんか。
uniteは、
そのお手伝いができればと思っています。
田所




